ゴルフクラブの総重量
ゴルフクラブの総重量は、長さとともに、ゴルフクラブの振り易さを示す数値の一つです。同じ長さであれば、重いゴルフクラブの方が振り難く、軽いゴルフクラブの方が振り易く感じられます。
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ゴルフクラブの適正な重量フローとは
ゴルフクラブの総重量は、長さとセットで考える必要があります。下のグラフで、縦軸は総重量、横軸は長さ、紺色のドットはアイアン、ピンク色のドットは、ユーティリティー、フェアウェイウッド、ドライバーを示します。
このように、ゴルフクラブの長さと総重量の関係をグラフにした時に、適正な重量フローのクラブセットではクラブが長くなれば長くなるほど、総重量が軽くなっていき、各クラブを示すドットは、ほぼ一直線に並びます。
適正な重量フローのクラブセットの例をエクセルファイルを用いて、もう一つご紹介いたします。MCT Bad Example.xls
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上のリンク「マッチング・チェック・ツール(良いクラブセットの例)」をクリックするとエクセルファイルをダウンロードできます。ファイルの中に『総重量のグラフ』というタブがありますのでご参照ください。クラブセットの総重量と長さが完全にマッチしているとこのようなグラフになります。ちなみに、このグラフのアイアンシャフトは N.S.Pro950GH(S) をモデルにしています。
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不適正な重量フローのクラブセットとは
対照的に、不適正な重量フローのクラブセットでは、ドットが一直線になりません。例えば、下のグラフは、アイアンとドライバーに対して、フェアウェイウッドが軽すぎる例です。
下のリンクをクリックして、エクセルファイルをダウンロードしてみて下さい。そして、エクセルファイルの『総重量のグラフ』のタブのグラフをご参照ください。実際、ゴルフクラブ数値.comで測定したお客様の重量フローは、このようになっているものが多かったです。前項のファイル『良いクラブセットの例』と比べてみると、分かりやすいと思います。なお、この例でもアイアンシャフトは N.S.Pro950GH(S) をモデルにしています。
MCT Good Example.xls
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不適正な重量フローのクラブセットの弊害
不適正な重量フローのクラブセットの弊害はスイングテンポに決定的な悪影響をおよぼすことです。上のグラフのケースを用いて例をあげますと、相対的に総重量が軽いフェアウェイウッドで、スイングテンポが速くなってしまい、トップのミスが多発する、というようなことが起こります。
スイングテンポのずれにより、一般的に、重いクラブではダフり易く、かつ右にミスし易くなり、軽いクラブではトップし易く、かつ左にミスし易くなります。特定のクラブだけダフる、特定のクラブだけトップする、特定のクラブだけ右もしくは左にミスし易い、という場合には、クラブセットの重量フローが不適正になっている可能性があります。
重量帯別の分類
ゴルフクラブ数値.comでは、下記のグラフのように、ゴルフクラブを7つの重量帯に分類しています。
- 1:超重い
- 2:かなり重い
- 3:やや重い
- 4:平均的
- 5:やや軽い
- 6:かなり軽い
- 7:超軽い
アイアン、ユーティリティー、フェアウェイウッド、ドライバーの全てを同じ重量帯か、せいぜい一つ隣りの重量帯の中で統一すれば、適正な重量フローのクラブセットになります。
グラフは、アイアンシャフトがダイナミック・ゴールドS200の場合とN.S.Pro950GH(S)の場合、それぞれを例に取り、適正な重量フローを描いてみたものです。アイアンシャフトで何を使っているかによって、ドライバー、FW、UTの適正な長さと総重量がどのぐらいなのか、おおよそ見えてきます。
適正な総重量の選び方
アイアンの総重量をベースにして、アイアンと同じ重量帯のドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティーを選ぶのが、間違いのない選び方です。
アイアンの総重量の選び方(市販品から選ぶ場合)
アイアンの総重量をベースにして、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティーを選ぶとして、そもそもアイアンの総重量はどうやって決めたらよいでしょうか? 一般的に言われているのは、「クラブは振りきれる範囲で重い方が、スイングは安定する」ということです。
第一選択肢としては、スチールシャフトを装着したアイアンセットをご検討されてはいかがでしょうか。スチールシャフトの方がシャフトの重量や硬さの精度が高いですし、何と言っても、価格が安いです。
市販のアイアンに装着されているスチールシャフトは、トゥルーテンパー社の「ダイナミック・ゴールド」という重量スチールシャフトと、日本シャフト社の「N.S.Pro950GH」という軽量スチールシャフト、この2種類のシャフトでほぼ寡占状態です。
男性でパワーとスピードに自信のある方であれば、ダイナミック・ゴールド などの重量スチールシャフトを装着したアイアンセットが第一の選択肢として挙がってきます。ダイナミック・ゴールド の場合、5番アイアン(38インチ前後)の総重量は430g前後になります。上記のチャートの重量帯で言うと、一番上の「1.超重い」に分類されます。
ダイナミック・ゴールドでは、ちょっと重すぎるいう方であれば、N.S.Pro950GH などの軽量スチールシャフトを装着したアイアンセットが第二の選択肢として挙がってきます。N.S.Pro950GH の場合、5番アイアン(38インチ前後)の総重量は400g前後になります。上記のチャートの重量帯で言うと、上から3番目の「3.やや重い」に分類されます。
軽量スチールでも重いという方は、やむを得ず高価なカーボンシャフトを装着したアイアンセットを選択することになります。カーボンシャフトを装着したアイアンセットの重量帯は幅広く、5番アイアンの総重量で、下は310gから、上は400gまであります。カーボンシャフト装着アイアンの平均値は360gぐらいです。
アイアンの総重量の選び方(リシャフトの場合)
アイアンのシャフトをリシャフトされる場合には、総重量の選択肢が大きく広がります。ダイナミック・ゴールド や N.S.Pro950GH 以外にも、多数のアイアンシャフトが存在します。主要なスチールシャフトの重量は、アイアンシャフト数値一覧のページで探してみてください。
分類 | メーカー | モデル |
1:超重い | True Temper | Dynamic Gold |
Project X | ||
RIFLE | ||
2:かなり重い | 日本シャフト | N.S.Pro 1150GH Tour |
N.S.Pro 1050GH | ||
N.S.Pro Modus3 | ||
3:やや重い | True Temper | GS95 |
日本シャフト | N.S.Pro 950GH | |
N.S.Pro V90 | ||
4:平均的 | True Temper | GS85 |
日本シャフト | N.S.Pro 850GH | |
5:やや軽い | True Temper | GS75 |
日本シャフト | N.S.Pro 750GH |
ドライバー・FW・UTの総重量の選び方(市販品から選ぶ場合)
アイアンの総重量が決まれば、適正なドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティーの総重量は、上記の重量帯別グラフを用いて、簡単に選ぶことができます。
例えば、ダイナミック・ゴールドを装着したアイアン(重量帯は「1.超重い」)をご使用で、ドライバーの長さは45インチぐらいが良いなぁ、という方でしたら、上記の重量帯別グラフから、適正なドライバーの総重量は320g前後であることが判ります。
同様に、N.S.Pro950GH を装着したアイアン(重量帯は「3.やや重い」)をご使用の方でしたら、45インチのドライバーの適正総重量は300g前後になります。フェアウェイウッド・ユーティリティーも同様のやり方で最適な総重量のクラブを探すことができます。
ドライバー・FW・UTの総重量の選び方(リシャフトの場合)
ゴルフクラブはグリップとシャフトとヘッドで構成されていますが、この中で最も重量幅が大きいのがシャフトです。適正な総重量のクラブにするということは、ニアリーイコール適正な重量のシャフトを選ぶと言うことです。適正なシャフト重量については、シャフト重量 のページ をご参照ください。
まずは重量フローグラフを作ってみましょう
適正な総重量と長さのクラブを選ぶためには、まずは下のリンクからエクセルファイルをダウンロードして、ご自分のクラブの数値で、総重量と長さのセルを埋めてみてはいかがでしょうか?
長さと総重量を入力するだけで重量フローグラフが作れます。ドライバーからアイアンまで、適正な重量フローになっているかが一目瞭然で分かります。総重量はキッチンスケールで測れます。また、長さもご自分で測ることが可能です。詳しくは長さのページをご参照ください。
MCT Blank Form.xls
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実際のゴルフクラブの数値
実際のゴルフクラブの数値を数値ページでご参照ください。